復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~

2017年04月26日
前編、昭和20年代のバスでは、復刻バスのルーツにはたどり着けませんでしたが、デザインや時代を感じさせる横文字表記など新たな発見もありました。

今回は昭和30年代のバスを見ていきましょう。


昭和31年(1956年)発行の資料に掲載されていた写真 camerashita

車庫の様子(場所は昭和25年から現在の愛敬町)
復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~

ボンネットバス全盛の時代です。
現在は青空駐車ですが、当時は大きくて立派な屋根がありました。

復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~

ボディデザインは、太めの2本ラインに変わっていて、昭和20年代のバスの印象とは違って見えます。ホイールアーチのところにわずかに波型デザインの名残も見られます。


整備工場の様子
復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~
奥のバスは元祖113号車 
市営バスは小型バスに100番台の車番を振り直しているため、現在も113号車(赤バス)が存在します。


ここまではまだ復刻デザインではないようです・・・



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ありましたsign01sign01

同じ資料の中に別の写真がsign01sign01sign01 shita

復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~

上で紹介したバスとはデザインが全く違います。

5本ラインに上部のシマシマ。
これはまさしく復刻カラーバスで採用したオリジナルデザインのバス。

雰囲気から想像すると、新しいデザインのバスを並べて撮ったPR用写真でしょうか。
バックは、昭和29年(1954年)に建築された旧佐賀商工会館ビル。

中心のバスの行先表示が「柳川」になっています。
市営バスでは、昭和30年11月に諸富、柳川間の路線延長をしていますので、そのタイミングに合わせて新たなデザインを導入したのかも知れません。

やはり復刻バスデザインの起源は「昭和30年くらい」でほぼ間違いないようです。

【追記】
この頃の導入車両についてさらに調査したところ、写真のバスは、昭和29年10月頃導入したいすゞBX95X(川崎車体)の可能性が高いことがわかりました。BXーX系の特徴である側面最後部の窓部にルーバー状のダクトも見られます。


復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~

誕生から約62年
昔懐かしのデザインながら、今見ても決して古臭さを感じさせません。 scissorshappy01


乗り継がれて80年~これまでも これからも~   佐賀市営バス


【バックナンバー】




【おまけの1枚】camera

(旧)「市役所前」停留所/(現)県庁前くすかぜ広場〈佐賀市庁舎跡〉東側
復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~
切符売場もあった直営の待合所
多くの路線がここを発着していました bus bus bus


現在
復刻バスのルーツ~後編・昭和30年代~
中央大通りの土橋(中央橋)から南が開通したのは昭和40年。
現在ここに停留所はありませんが、当時はこの県庁通りがメインストリートとして賑わっていました。


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