グリコの原点~有明海の恵みと蓮池~
おはようございます
今日の佐賀市営バスブログは、コチラの場所から
ラムサール条約登録湿地の東よか干潟有明海ですね
この東よか干潟・有明海に関係して、今年の11月7日(火)~11月11日(土)、アジア湿地シンポジウム2017が佐賀市で開催されます
アジア湿地保全関係者による国際会議ですが、アジアの湿地のワイズユース(賢明な利用と管理)を促進するために開かれます
この有明海には、佐賀市のプロモーション動画でおなじみのW・R・S・Bのワラスボ、ガタバトルのムツゴロウ、シオマネキが生息していることは、みなさん、ご存じですよね
他にも、たくさんの生き物がいますが、牡蠣(カキ)も、有明海の恵みです
牡蠣は、古くから、佐賀の人々には、セッカという佐賀弁で親しまれてきました
最近では、焼きガキブームで、バーベキューで殻ごと焼く方法が流行っていますね
この牡蠣ですが、世界的大企業が生まれるキッカケとなった食材です
その世界的大企業とは、
おいしさと健康
グリコ
大正8年の春、グリコの創業者、江崎利一さんは、有明海沿いの堤防で、牡蠣を大鍋で煮ている光景を見ます
江崎利一さんです(私の履歴書 江崎利一著より)
明治15年、佐賀市の蓮池(はすいけ)地区で生まれた江崎さんは、お薬屋さんを営んでいました
江崎さんの生家です(商道ひとすじの記 江崎利一著より)
当時、佐賀の牡蠣は、中華料理の材料として、ゆでて、干したあと、中国に出荷されていました
大鍋からは、煮汁があふれ出ていて、それを見た江崎さんは、ふと、あることを思いつきます
牡蠣はきっと栄養が豊富だから、あの煮汁を使って、おいしくて、こどもたちの健康を向上させる食品を作れないだろうか・・・と
江崎さんは、有明海の漁師さんから牡蠣の煮汁をもらって、牡蠣の中に栄養分がどのくらいあるか調べてほしいと九州大学に煮汁を送ります調べた結果、なんと、グリコーゲンが約40%も入っていたそうです
江崎さんは、試行錯誤し、アメ玉のなかに、牡蠣のエキスを入れることにしました
それが、グリコです名前の由来は、栄養分のグリコーゲンです
ひとつぶ300メートルのキャッチフレーズが有名ですよね
ちなみに、このグリコのマークは、江崎さんの家の近くの神社で遊んでいたこどもたちが、かけっこをして、ゴールインのポーズをしていたことをヒントに生まれたものです
グリコを売り出すにあたり、マークに加えて、いいキャッチフレーズがないか江崎さんは考えます
そんなとき、ふるさとの佐賀のお菓子に「博多まで」という大きなアメ玉があったのを思い出します
佐賀から列車に乗って、博多まで行っても、アメ玉は溶けきれないほど大きいという意味を込めて、名付けられた商品でした
江崎さんも「グリコも一粒の効用がわかるのがいい」と考え、かけっこで300メートル走れますの意味を込めて、ゴールインのマークと合わせ、ひとつぶ300メートルのキャッチフレーズが生まれました
現在、佐賀市内にグリコの工場が、神園と大和の2つあります
神園で作られている商品はコチラ
グリコ アーモンドチョコレート
大和では
グリコ カフェオーレ
ブログの最初に、セッカという佐賀弁をご紹介しましたが、江崎さんはグリコ創業後、大阪に移住した後も、生涯、佐賀弁を話し続けたそうです
同じ大阪の世界的大企業の松下電器(現 Panasonic)の創業者の松下幸之助さんも、江崎さんと会ううちに、いつのまにか、佐賀弁を覚えてしまったそうです
経営の神様、松下幸之助さんが、佐賀弁を話されていたと思うと、佐賀人として、胸が熱くなります
江崎さんの生家跡は現在、コチラです
最寄りのバス停は、、、
バス停#085 蓮池郵便局前
【29】蓮池・橋津行き
佐賀駅バスセンター3番のりばから、途中、県庁前、今宿町などを経由し、到着します
バス停で降りて、西に1、2分です
江崎さんには事業の発展とともに、社会に恩返しをしたい想いがありました
こども・親の健康の向上を願い、財団法人母子健康協会を設立します
江崎利一さん、こどもたちの健康を願った佐賀の偉人です
交通系ICカードサービス(nimoca)サービス、スタートまで、あと28日